2. 動的圧縮
SyOM では、サーバ及びクライアントオブジェクト間のメッセージを、そのセッション毎に圧縮することができます。セッション毎に圧縮することが可能なので、例えば、同一のアプリケーションを LANと WANでそれぞれ利用し、前者では圧縮を行わず、後者では圧縮を行うような使い方が可能です。
圧縮及び解凍に伴う負荷とネットワーク負荷のトレードオフの関係から利用環境に応じた選択が可能です。圧縮に伴うプログラムコードの変更も全く不要なようにすることができますから、圧縮の有無によって複数のプログラムを作る必要もありません。
圧縮率は約15〜20倍です。ゆえにインターネット経由する低速ネットワークで大量のトランザクションを扱うような場合の効果は絶大です。150KBのデータを、10KB以下に圧縮するのですから、実転送レートが30〜40KBPS(ISDN)にて1分以上かかる転送をほんの数秒程度にまで高速化することになります。
また、ソフト圧縮ですから圧縮のための特別な機器を備える必要もなく、設備コストを低く抑えることができます。もちろん、ハード圧縮の機器と併用して、より高速な転送を行うことも可能です。
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