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機能概要〜リアリティ実現のために |
6. ジョブ自動化
ジョブ自動化機能は、 SyOM の大きな特徴の一つです。他の分散オブジェクトミドルウェアの多くが、オブジェクト間通信のための通信機能を提供することに機能限定されているのに対して、 SyOM では、現実システムを実現するための統合的プラットフォームという視点からバッチジョブの自動化機能を予め組み込んでいます。
しかも、バッチジョブを高度に汎用的なジョブスクリプト言語で記述する機能及びバッチジョブと分散オブジェクト間の通信機能とをシームレスに連携する機能によって、バッチジョブであっても、実用性と汎用性に加えて、かつてない高度な相互接続性を得ることができます。
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汎用的スクリプト言語 |
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SyOM では、ジョブスクリプト言語として汎用的なジョブスクリプト言語(Microsoft社の VBScript、 JScript、 MS-DOSコマンド、Batchファイル用スクリプト、Perl)が利用できます。 汎用的なジョブスクリプト言語を採用したことで、既存技術の延長としてスクリプトの開発を行うことができます。Microsoft社の VBや VBAの開発者であれば、VBScriptを習得することは容易です。他のスクリプト言語についても同様のことが言えます。 また、スクリプトのテンプレートやウィザードも用意しているので、それらを利用すれば、開発経験の無い一般ユーザであっても、習得は決して困難なものではありません。
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Microsoft 社 Office オブジェクトの生成 |
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SyOM では、Microsoft社の VBScript、JScriptをそのまま使うことができるので、ジョブの実行結果を Microsoft社の Excel表や Word文書、ホームページなどとして出力することができます。 これら書類作成にあたっては、テンプレートファイルを利用したり、マクロ言語として VBAや、関数設定も可能です。 最近では、多くのビジネスアプリケーションで Excelや CSV形式のデータ出力が可能となっていますが、エンドユーザにとってそれらは最終成果物ではなくさらなる加工を施しています。 SyOM を使うとエンドユーザが、その後何ら加工を施すことなしに、そのまま利用ができるドキュメントを自動生成することができるのです。
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トランザクション処理(分散オブジェクト間通信機能)との連携 |
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ビジネスシステムの処理系は、多くの場合、逐次処理するいわゆるオンラインリアルタイムなトランザクション処理とタイムスケジューリングされた一括処理であるバッチ処理に分けられます。
それぞれは独立して実行されることを前提としてプログラミング化されています。しかし、例外処理や集計処理のように、特定のイベントが発生したときのみ、非同期でかつ大量のデータを一時にまとめて集計、分析するようなことがあります。
障害発生時のエラー情報の収集、分析などがその典型でしょう。 SyOM では、トランザクション処理とバッチ処理を連携するユニークかつ実用的な機能を持っています。
メッセージイベントスケジューリングは、トランザクション処理からメッセージキューファイルにメッセージが生成されたことをイベントとしてジョブを実行させることができます。
SyOM によって、従来汎用機の世界でオンラインバッチと称されてきた、リアルタイムに近い非同期のバッチ処理を実現することが可能になるのです。
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ファイル転送およびメール送受信機能 |
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ジョブ自動化機能から SyOM のファイル転送機能を実行すると、作成された Excel表や Word文書、その他ファイルを特定のクライアントやアプリケーションサーバに自動転送することができます。
また、メール送受信する ActiveXコンポーネントでメールサーバとの間でメール情報の授受が可能です。携帯電話等、インターネットメールに対応しているものであれば、相互交信が容易に実現できます。
作成された Excel表や Word文書などをメールの添付書類とすることも可能です。データベースアクセス機能と組み合わせることで、実用性の高い付加価値情報をタイムリーに送り出すことが可能です。
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データベースアクセス機能 |
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より質の高い付加価値情報とするためには、データベースとの情報交換は避けられません。 SyOM では、トランザクション処理のためのデータベースアクセス機能と同様の機能を、ジョブスクリプトの中でも使えるようにコンポーネント化しています。
また、データベースアクセススクリプト生成ウィザードを用意しているので、スクリプト言語に不慣れな開発者やエンドユーザでも、容易にデータベースアクセスするスクリプトを生成することができます。
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分散ジョブの実行 |
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SyOM のジョブ実行機能は、特定のアプリケーションサーバ上でジョブを実行させるだけでなく、複数の分散したアプリケーションサーバを同時に管理し、それぞれのアプリケーションサーバでジョブを実行させることが可能です。
ジョブサーバは、ジョブのスクリプトやスケジュールを管理するリポジトリサーバと、そこに記されたジョブを実際に実行する複数の実行サーバから構成されています。またジョブの管理クライアントでは、複数のリポジトリサーバを管理することも可能です。
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