9. 信頼性
SyOM では、アプリケーション系、システム系のそれぞれについて信頼性向上のための様々な機能を提供します。アプリケーション系では、ソフトウェアフォールトトレラントを実現するメッセージキューイング機能、アウトプロセスの利用、エラージョブイベントの発生を提供しています。
システム系では、リモートメンテナンス機能、システム環境再編成、ソフトウェア配信機能などによって、システム系全体の信頼性の向上を図っています。
しかし、 SyOM にとって最も重要なことは、アプリケーション層と TCP/IPネットワーク層との間に、ミドルウェア層とも呼ぶべき、独自のネットワーク層を形成しているところにあります。トランザクション間通信機能、システムリソースの制御機能、システム環境の編成機能を一体化することで、アプリケーションのシステム全体の系の安定化を図ることを目指しています。 ミドルウェアと分類される多くのソフトウェアが、例えばトランザクション通信機能やジョブ管理機能などをそれぞれ独立した製品として提供されています。しかし、ネットワークシステム全体から見て、それは果たして有益な手段といえるでしょうか。 ネットワークリソースやシステムリソースを奪い合う。アプリケーション間よりもミドルウェア同士で錯綜し、システム系全体を保証することはなおざりになっていないでしょうか。 SyOM の最も洗練された機能とは、システム系全体を単一のアーキテクチャで構成し、保証する機能といえます。
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